パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2015年5月22日金曜日

BBB Oriental Mixture




BBB・オリエンタル・ミクスチュア
使用葉:オリエント葉、ヴァージニア、ブラックキャベンディッシュ
原産国:デンマーク

BBBは元々イギリスのパイプメーカー。現在のブライヤーパイプのメーカーの元祖的存在なんだそうです。パイプメーカーすなわちタバコ屋さんでもあったというのはダンヒルを筆頭にごくノーマルな事ですが、現在はどこのメーカーもドイツやデンマークにOEM委託しており、純粋なイングリッシュミクスチュアにお目にかかることはまず稀になってきました。

BBBもドイツのコールハスだったりデンマークのSTG(スカンジナビアン・タバコ)を渡り歩いているようです。

オリエントミクスチュアはその名の通りオリエント葉を中心にしたブレンドです。

葉様はやや細かいリボンカット。褐色でやや透明感のあるオリエント葉に交じって、時折黒褐色のブラックキャベンディッシュが見え隠れします。

カタログ等を見ると「無香料」とありますが、明らかにキャベンディッシュからと思われる洋酒系の香りがします。バニラも少し香りますが、洋酒由来のものだと思います。

喫味は終始軽く素直な性格です。キツすぎず、軽すぎず、甘い喫味とエグみのあるヘイタイプのアロマが主体です。
決して味の深いtobaccoではありませんが、火付き、火持ち共に良く、何の気遣いも要らずにパイプを燻らせることができます。
パイプを始めたばかりの方におすすめです。

逆にイングリッシュミクスチュアらしさやオリエントらしさを求める方には不向きかもしれません。オリエントのこってりしたアロマや余韻を期待するとハズレ。逆に言えばクセがないので、むしろ舌荒れを気にする人や、ニコチンのきついtobaccoを避けたい人には良い選択になるかもしれません。良くも悪くもヨーロッパ系ミクスチュアであり、香りが少ないという部分だけがイギリスtobaccoのレシピを継承しているに過ぎません。
ラタキアを少々混ぜてあげるとアロマが引き立ってオリエントの個性が出てきますが、そうすると同じBBBのスコティッシュミクスチュアに近くなるのかな。

時間帯はデイタイム、ニコチン酔い、舌荒れの危険性はほぼ無し。

  1. 生葉芳香 弱←○○○○★○○○○→強
  2. 甘  み 弱←○○○○○★○○○→甘
  3. 味の濃淡 淡←○○○★○○○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○★○○○○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○★○○○○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○★○○○○○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○○★○○○○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○○○○★○→良
  9. 常  喫 無←○○★○○○○○○→有
  10. 個  性 弱←○○★○○○○○○→強

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