パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2017年1月28日土曜日

Rattray's Highland Targe




ラットレー・ハイランド・タージ
使用葉:ブラックキャベンディッシュ、ラタキア、オリエント、バージニア
原産国:ドイツ(UK OEM)
価格:4500円/ 100g(2016)


tobaccoの味なんていうのは日々違うもので、体調や食べ物や湿度や気温で全然変わっちゃうのです。だから過去の自分の文章を読んでみても、その通り!と思うところもあれば、あれ?そうかな?というのもあり、なんだかアテになるようなならないような、書き直したくてモヤモヤしたり。

最近は特にそんな感じでこのハイランドタージも日によって全然違う。これは一体なんだというので、100g缶を2缶を空けてしまいました。

まあ2缶も空けるということは、少なくともマズイtobaccoではないわけで。

一言で言うと、ハイランドタージは、僕にとっては軽めオリエントです。ラタキア風味もするけれど、これはれっきとしたオリエントタバコであります。

燻らしている時には、たいてい夏の暑い日の砂埃にまみれたやせ我慢男の味と匂いがするのです。

ベル・エポックに背を向けて、独りアフリカに新天地を求めて彷徨うハードボイルドに似合うのはやっぱりオリエント。ちょっと脂っぽくて、どこからともなく花とポマードの香り。

しかしオリエントばかり喫っているとやっぱり疲れる。スクアドロンリーダーほどストイックではないけれど、人間、誇りだけでは生きては行けぬ。
ヴァージニアの甘い日々が懐かしい。

おまかせあれ。ハイランドタージはブラックキャベンディッシュとヴァージニアのハーモニーもしっかりと口当たりが残り、深い甘みとフルーティさを味わえます。

まあ、そんな感じの葉ですが、その時によって主役が交代してしまいます。
ある時にはキャベンディッシュが延々とデザートのように真ん中にいたり。

その時によって印象がかなり変わる葉ですが、マイルドで、常喫葉にはなかなかの逸材でしょう。

火付き火持ちはまあまあ。リボンカットはやや細かめ。


合う飲み物は何でもいいでしょう。
コーヒーでも紅茶でもウイスキーでもコーラでもソーダでも。

なぜならその日の気分でこのtobaccoも変わってくれるからです。

煙たっぷりでもいいのですが、深い甘みを味わいたいなら、ぜひとも小さくゆっくりと燻らしてください。








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