パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2014年6月20日金曜日

Rattray's Black Mallory




ラタキア、バージニア(キャベンディッシュ)、トルコ葉

元々スコットランドのパイプ葉。現在はドイツ生産。
とにかくラタキアを味わいたいと思ったら、このラットレー・ブラックマロリーがいい。

葉様はリボンカットで繊細。モイスト(水分多め)、蓋を開けた瞬間にラタキアとおそらくキャベンディッシュの強い燻製香が鼻をつく。


葉様はしっとり。中ぶたの紙に葉がくっついて紙がふやけるほどに湿っている。

それほどもみほぐしは要らないが火持ちに自信がない場合はしばらく外気に触れさせて水分を抜いた方がいい。
喫味に全く尖ったところがないので、少しぐらい乾いても大丈夫。

序盤は豊かな煙とアロマ。ただしタバコのそれではなく、まるでウィスキーの樽を焦がしているのでは?というほどのカスク香。

ラフロイグなどアイラの香りの強いモルトと本当に良く合う。

中盤から甘みが増してくるが、それは他の蜂蜜のように甘いタバコのそれではなく、日本のご飯やフランス小麦のパンを素で噛み締めて出てくるような滋味の甘さ。

ラタキア独特のまろやかな渋さは最後まで続く。
ルームノートは火が消えればスッと引いてゆく。

舌焼けの心配は非常に少ない。ラタキアやカスクがキライでなければ、フルボディとは言いながらチェーンスモークもできるほどに軽やかな喫後。

夕食後〜就寝前がおすすめ。
合う飲み物はウィスキー、水、焼酎。

価格:2250円/50g(2014年)


  1. 生葉芳香 弱←○○○○○○★○○→強
  2. 甘  み 少←○★○○○○○○○→多
  3. 味の濃淡 淡←○○○○★○○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○○○○★○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○○○○★○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○★○○○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○★○○○○○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○★○○○○○○→良
  9. 常  喫 無←○○○○★○○○○→有
  10. 個  性 弱←○○○○○○★○○→強

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