パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2015年2月18日水曜日

Rattrays 7 Reserve



ラットレー・セブン・リザーブ
使用葉:ヴァージニア、ラタキア、オリエント、ブラックキャベンディッシュ
原産国:ドイツ(イギリスブランド)
価格:2250円/50g(2015)




先述のレッドラパリーと同じ葉組のミクスチュア。でカタログ等では「レッドラパリーより軽め」と書いてある。

けれども僕の印象は決して軽いtobaccoなどではなく、太くて深いtobaccoだった。

葉様はやや乾燥気味のリボンカット。香りはヴァージニアとややツンとした酸味のキャベンディッシュの香り。ラタキアの薫香ももちろんするがキャベンディッシュにまぎれている様に感じる。


火付き、火持ち共に全く申し分ない。
序盤、ヴァージニアの甘みがしっかりと来る。レッドラパリーで目立った青臭さや煙たさは全く感じない。しかし青臭さや煙たさは本来ヴァージニアから出てくるはずのもの、喫味から言っても7 Reserveの方がヴァージニアの割合は多いはず。レッドラパリーのあのヘイタイプっぽさは何が原因だったのだろう。

中盤、甘みに加えてこってりとしたオリエント特有のオイリーなアロマが主張し始める。クライマックスはこの中盤だと思う。アロマはオリエントだけではなく、キャベンディッシュのやや熟成気味の酸味がいいアクセントになって、より深いリラックスに誘う。

そこで初めて気づく。レッドラパリーと7 Reserveの味の差はオリエントにあると。
7 Reserveのしっかりしたオリエントのオイリーなアロマとナッティな喫味が、ヴァージニアとラタキアをがっちりと押さえて抑制の効いたものに仕立てあげている。

終盤、アロマがどんどん深くなる。オリエントのしつこさはあるがブラックキャベンディッシュとのハーモニーがとてもよくラタキアの薫香を深いところで響かせている。名残惜しさ、余韻を残して終了。

燃えは速いが味はゆったりと燻らせられるイングリッシュミクスチュアの典型。個人的に線が細くパイプ感の薄いレッドラパリーよりも線が太くアロマに奥行きを感じることができる 7 Reserve が好み。

ダンヒルのマイミクスチュア・965やサミュエル・ガーウィスのパーフェクションを思い出させる味でもある。

ニコチン感はレッドラパリーより強めで満喫感は大きい。
舌荒れの心配はややあり。時間帯は夜。合う飲み物は水、ウイスキー。

  1. 生葉芳香 弱←○○○★○○○○○→強
  2. 甘  み 弱←○○○○○★○○○→甘
  3. 味の濃淡 淡←○○○○○★○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○○○○★○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○○○○★○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○○○★○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○○○○○★○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○○★○○○→良
  9. 常喫可能 無←○○○○○○○★○→有
  10. 個  性 弱←○○○○○★○○○→強


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