パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2015年2月14日土曜日

Samuel Gawith Squadron Leader Tobacco




サミュエル・ガーウィズ・スクアドロン・リーダー
原産国:イギリス
使用葉:ヴァージニア、オリエント、ラタキア
価格:1900円/50g(2015)

とても爽やかでいながら濃い味わい、そしてリッチなアロマを持つtobaccoだ。味の中心となるのはヴァージニアの甘みとオリエントのコク。ラタキアは生葉の芳香とアクセント。

前回に書いたラットレー・レッド・ラバリーに較べるとはっきりした個性を持つ。
それはサミュエル・ガーウィズの全てのtobaccoに共通するのだが、深く濃いフレーバーと、爽やかでキレの良い甘みが同居しているところ、そしていつまでも包まれていたいと思わせる絶品のアロマだ。

生葉はやや大きめのりボンカット、ラタキアとオリエントの芳香、そして若干のリコリス風の香り。同社の他のミクスチュアにも時々ある、自然な甘い香り。

ややモイストな葉だが、火付、火持ち共にとても良い。
序盤、爽やかな甘みがとても美味い。ややメントールにも似た爽やかさ。しかしそれに反してアロマはオリエント特有の濃くてまとわりつくようなリッチなアロマが延々と主張する。
中盤、味、アロマ共に深みを増してくる。バター。
終盤はさらに少し熟成の進んだワインのような複雑な渋みとスムーズさ、そしてオイリーなとろみが強くなる。

味の爽やかさ、キレの良さに似合わずややリッチ&ストロングなところがあるのでニコチンに弱い人はやや注意。僕も2ボウルぐらいになると若干お腹いっぱいになる。実際のニコチンの量はさほどでもないとは思うので、オリエント特有のバターのようなアロマに酔うのかもしれない。舌焼けの心配は少ない。

一言で表現すれば、オリエントをしっかり味わいたい時のtobacco。しかしそれだけでなくラタキアで締めるところは締め、そしてヴァージニアの甘さもしっかり味わえるなんとも贅沢なtobaccoなのだ。

合う飲み物はウイスキー。時間帯は夜〜深夜。

  1. 生葉芳香 弱←○○○○○○★○○→強
  2. 甘  み 少←○○○○○★○○○→多
  3. 味の濃淡 淡←○○○○○○★○○→濃
  4. 熟成感  若←○○○○○★○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○○○○○○★○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○○○○★○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○○○★○○○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○○○○★○→良
  9. 常  喫 無←○○○○○○★○○→有
  10. 個  性 弱←○○○○○○★○○→強




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