パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2015年2月11日水曜日

Rattrays Red Rapparee



ラットレー・レッド・ラパリー
使用葉:ヴァージニア、ラタキア、オリエント、ブラックキャベンディッシュ
原産国:ドイツ(イギリスブランド)
価格:2250円/50g(2015)



ラタキアの薫香を中心にした典型的なイングリッシュミクスチュア。一言で言えば、ダンヒルのマイミクスチュア965に似た味わいを持っているが、それよりはややあっさり目で少しアーリーモーニング寄り。

葉様はやや乾燥気味のリボンカット。香りはラタキアが目立つが、それほど強い訳ではなく、ラタキアがニガテ気味の人にも好感が持てると思う。
火付き火持ち共に良く全てにおいて意識せずに済み、常喫葉としての端正な素性が感じてとれる。

ただ、僕があまりにサミュエルガーウィズの分かりやすさに慣れてしまったのか、今ひとつこの葉について多いに語るべきモチベーションを高めることができないまま、缶を空にしてしまった。

なぜなのかしばらく考えた挙句、それがこのレッドラパリーの「イングリッシュミクスチュアらしさ」と「タバコらしさ」にあるのではないかという結論に至った。

ラタキアとヴァージニア中心に組まれたミクスチュアの持ち味はあくまでも自然で典型的だ。ヴァージニアでありながら甘みは少ない。脇役としてのオリエントが深みを演出する。

終始青臭さといがらっぽさがつきまとう感じはある。これを良しとするか否とするかは喫い手の嗜好性に委ねられるだろう。ラタキアでありながらヘイタイプでもあるというようなそんな評価もできるかもしれない。

しかし各社の同系イングリッシュミクスチュアの味の違いというのは、もはや微妙を通り越して個人の主観に負う方が多くなってしまう。
ダンヒルなら965やロンドンミクスチュア、サミュエルガーウィスならパーフェクションやスクアドロンリーダー、ラットレーならレッドラパリーといいうような、お決まりのミクスチュアの一つだ。好みと贔屓で選べば良いと思う。

この葉に特有の感想を述べれば「オレはパイプを喫っているゾ」という構えた感じを全く持たなくて済むというのはあると思う。僕自身も特段違和感を感じることがないままあっという間に一缶を空にしてしまった。
というのはやはりこのtobaccoが持つ素性の良さのせいに違いない。
マイルドだが舌焼けの危険性あり。時間帯は終日。

  1. 生葉芳香 弱←○○○★○○○○○→強
  2. 甘  み 弱←○○★○○○○○○→甘
  3. 味の濃淡 淡←○○★○○○○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○○★○○○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○★○○○○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○○○★○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○○○○○★○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○★○○○○→良
  9. 常喫可能 無←○○○○○○○★○→有
  10. 個  性 弱←○○★○○○○○○→強



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