パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2014年7月23日水曜日

American Spirit Perique (RYO)






アメリカン・スピリット ペリク
バーニジア、ペリク葉

基本的にシガレット(紙巻きタバコ)は喫わないが、アメリカンスピリットと、日本のショートピースだけは別で、どちらかはなるべく手元に切らさないようにしている。
メインで吸うことはないが、どうしてもパイプを燻らす時間がない時などの予備として活躍する。

シガレット(紙巻きタバコ)の事を真剣に書こうとすると大変な字数が必要になってしまうので省略するが、シガレットで一番美味しいのは
  1. 両切り(フィルターなし)
  2. 巻紙は無漂白のヘンプペーパー
  3. 燃焼促進剤なし
  4. シガレットホルダーを使用する
  5. 肺喫煙せずなるべくアロマを引き出す
に限ると思っている。
しかしこの条件を全て揃えるとなると、答えはRYO(Roll Your Own-----手巻きタバコ)にならざるを得ない。


アメリカンスピリット(以下、アメスピ)は、オーガニック&無添加を謳い文句にしているアメリカの煙草会社で、既成シガレットとRYOの両方をラインナップにしている。ポリシーや特徴の詳細については他サイトが詳しいのでここでは割愛する。

アメスピの本領が発揮されるのはRYO用の葉だ。ラインナップは4種類。付属している巻紙は全て78mmヘンプペーパー。
この中でも「ペリク」は現代我々がリアルタイムで味わえる最高傑作tobaccoのひとつだと思う。

葉様はファインカットで、他のRYOのようなシャグカット(※1)ではない。
シャグは葉がまとまりやすいので手巻きでは重宝するが、半面味の線も細くなり、分かりにくいものになりやすい。また細い分乾燥しやすく開封後の鮮度の保持が難しい。ファインカットはシャグに比べると若干その辺は鷹揚で鮮度の保持も容易。半面葉がまとまり難いのでローリングマシンが必要になる。

ペリクというのはtobaccoをバーボン樽の中で発酵させるもので、押し鮨と古漬けを足したようなもので、独特の芳香と重みのある甘みと喫味が特徴。アメリカの限られた地方企業でのみ製造されている珍しい加工tobaccoだ。ミクスチュアで使われることが多い。アメスピのペリクもミクスチュアだ。

喫味はマイルドで自然な甘み、アロマは香り高く品のあるもので、無漂白のヘンプペーパーではそれが最大限に引き出される。とにかく飽きない。
日本のショートピースもアロマは強いが、巻紙のせいで喫後のルームノートに嫌気が残るのだが、アメスピのそれはどこまでも自然で、tobaccoが本来持つ芳香をきちんと伝えてくれる。

おすすめはRAW Classicか、Smoking Hemp。副流煙と言えば喫煙の害の真犯人のように言われているが、確かにパルプペーパーのそれはお世辞にも身体に良さそうとは思えない刺激臭の塊だ。しかしパイプや葉巻、またヘンプペーパーなどを使用したシガレットではこの副流煙は主流煙と較べて大きな害の差や遜色があるわけでなく、良いアロマをもたらす大切な要素となる。良いtobaccoはこの副流煙が良い喫味とアロマとシガレットとは思えないようなルームノートをもたらしてくれる。

アメスピペリクは、そんな手巻きtobaccoの美点をあますところなく発揮できる。
長めのシガレットホルダーがあればクールスモーキングにより深いアロマを味わうことができ、まるでパイプスモーキングをしているような錯覚さえ起きる。

欠点はやはり喫後、紙巻き故の紙臭さが、ヘンプペーパーであってもやはり少しは口の中や服に残ることか。それと吸い殻の臭い。それでも市販の既成シガレットに比べたら比べ物にはならない。パイプスモーカーにとっては小さくはないが。

満喫感はショートピースよりややマイルドに感じる程度。

平均的な喫煙時間は70mmペーパーで約15分ほど。
時間帯は、午前中。
合う飲み物は紅茶、コーヒー、水など。
70mmペーパーで巻いた場合の平均重量は約0.7g前後。57本分。
78mmペーパーで約0.9g。44本分。
価格1080円/40g


(※1)tobacco葉は刻み幅で名前がついている。一番細かいのは「刻み」と言って日本の煙管用、次が「シャグ」手巻きタバコ用、次が「ファインカット」既成シガレットやミニパイプ等でよく使われる刻み幅、その上が「リボン」一般的なパイプ用に使われる。


  1. 生葉芳香 弱←○★○○○○○○○→強
  2. 甘  み 少←○○○○★○○○○→多
  3. 味の濃淡 淡←○○○○★○○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○★○○○○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○○○○★○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○○○★○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○★○○○○○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○○○○○★→良
  9. 常  喫 無←○○○○★○○○○→有
  10. 個  性 弱←○○○○★○○○○→強






0 件のコメント:

コメントを投稿