パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2014年7月8日火曜日

Samuel Gawith Perfection



サミュエルガーウィズ パーフェクション(UK)
バージニア、ラタキア、トルコ葉 、バニラ


カタログによれば、サミュエルガーウィズの地元ケンダルに住み、ロンドンに行ってお気にい入りのミクスチャー(ブレンドタバコ)を買うのが大変だというお客のために作ったのが始まりとのこと。その客が「パーフェクトだ!」と言ったところからついた名称。
案外ダンヒルで自分専用のミクスチャーを作ってもらっていた人なのかもしれない。


缶の封を開けると薫香が広がる。一瞬おなじみのラタキア(シリア、キプロス産の燻製葉)かなと思いきや、注意深く嗅いでみると酸味香があまりしない。ストーブバージニア(葉の加工法で熱乾燥したもの。甘みが増しエグミや有害物質が消える)の香りではないだろうか。バニラの香りづけがされているとの事だが、生葉からはそれらしい香りはしない。

カットは理想的なリボンカット。小さな缶に50gの葉がみっしりと詰められており、まるでケークのよう。一角を崩せばすぐにほぐれる。
葉様はややモイスト。火付きはとても良い。

序盤
喫味は非常にマイルド。火持ちもとてもいい。煙量は多め。あまりスロースモーキングに気を使わず、ブロー&ドロー(パイプ喫煙は吸うだけでなく、煙や息をボウルに戻してやる作業で成り立っている。この吐き〜吹きの強弱がtobaccoの個性を引き出すカギになる)を心持ち強めにしながら味わう。アロマは目立たないがクリーミー。柔らかい甘味が顔をのぞかせる。

中盤になると甘みがほんのり増してくるがやはり前に出るほどではない。角がとれた柔らかくスムースな味わいが続く。アロマにこっくりとしたナッツ感が出てきて少しずつ喫味に満足感が出てくるが、これもそれほど主張する訳ではない。

終盤、パンチとコクがやや深まってくる。ラタキアの個性が顔をちらりと出してくる。葉が湿って立ち消えすることが多いが、喫味は最後まであまり大きく変化はしないので、最後まで吸う工夫をして良いと思う。お香を焚きしめたような上品なルームノートがほんのり残る。

バニラは云われないと気づかないほど弱い。というよりこれをバニラフレーバーとするのは無理があるだろう。ブレンド葉を繋いで尖ったところを丸めて統一感のある喫味に仕立て上げるために活躍している感じ。

クセのない素直な喫味。全てにおいて中庸。でも無個性とも言い切れない。スムースなので一見単純な喫味かとおもいきや、思い出したようにナッツやフルーツ、ラタキア、トルコなど、ダイジェストのように様々なアロマが顔を覗かせてくれるので意外に飽きない。またブロー&ドローの強弱に気を使うこともないので、パイプスモーキングが数段上手くなったような気分になれる。

マイルドなラタキアと奥の方になんとなく香るトルコタバコのイメージは、ラタキアやオリエントを喫んでみたいが、未経験という人や苦手意識のある人にはベストチョイスのブレンドだと思う。とにかく吸いやすくヘンなクセもないtobaccoだ。イギリス葉そのものが初めてという人にもおすすめ。

かなりスムースで常喫性が高いのでベースにブレンドを作っても面白いと思う。フレーバー葉を少し足したり、バージニアを足してパンチを効かせてみたりすると、さらに楽しめると思う。

昼から夜にかけて。あっさりした軽食などの後にも良い。
合う飲み物は、コーヒー、紅茶、水、ビール。
1900円/50g(2014)

  1. 生葉芳香 弱←○○○○★○○○○→強
  2. 甘  み 少←○○○★○○○○○→多
  3. 味の濃淡 淡←○○★○○○○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○○○○★○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○○○★○○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○★○○○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←★○○○○○○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○○○○★○→良
  9. 常  喫 無←○○○○○○○★○→有
  10. 個  性 弱←○○○○★○○○○→強


 

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