サミュエルガーウィス 1792フレイク
ストーブドバージニア(ダークケンダルフレイク)
トンカビーンズケーシング
サミュエルガーウィスの創業は1792年。1792フレイクがその年のレシピという訳ではないだろうが、サミュエルガーウィス社最古のレシピの一つであることだけは間違いない。
同社のフルバージニアが軽くラブド(ほぐし)にしたりキューブにした方が火持ちも良く味わいもよく分かるtobaccoだったので、この1792も最初ほぐして詰めてみたが、どうもそれは失敗だったようだ。
フレイクのまま折りたたんで火を付けたほうが、火持ちもよく良いアロマ、良い味が出る。
葉様はフレイク、やや乾燥気味。
10〜20分ほどは部屋の湿度になじませたい。
ただ、フレイクの含水率と火持ちと喫味の相関関係をどう捉えるかは結構難しい。
部屋の湿度に馴染ませるということは早い話が自然乾燥だ。フレイクの殆どはこの自然乾燥をやらないとまともには火がもたない。
乾燥しすぎても、過燃焼の原因になったりフレイバーを失ったりして喫味を落とす。
またフレイクは乾燥してくると結局はラブド(もみほぐし)の状態でパイプに詰めるのと形状も喫味も大して変わらなくなる。
この辺の乾燥ぐあいは好みによって全く変わるから、このぐらいの乾燥がいいという基準はどこにも存在しないのだ。
缶を開封してすぐに取り出したしっとりとしたフレイクを塊のままパイプに詰めて火持ちが良い悪い、甘い辛いを言っても始まらないことだけは確かで、自分の好みの乾燥ぐあいを見つけるためには慣れしかない。
だから塊で詰めるのがいいかラブドで詰めるのがいいかという判断も、一概にどれが正しいという絶対的な基準は存在しない。結局は好み。
このtobaccoはそういった、乾燥具合や詰め方がやや難しい部類に入るかもしれない。
その辺を踏まえつつ、塊で詰めた場合の性格はフルテイスト。キックが強く、スパイシーでどっしりと来る。
ラブドで詰めると甘みとスパイシーさは強調されるが、フルテイストと言うほど重量感のあるtobaccoではなくなる。
熟成されているのでいずれにしてもニコチン感はマイルドで付き合いやすい。
葉様はフレイク、やや乾燥気味。
10〜20分ほどは部屋の湿度になじませたい。
ただ、フレイクの含水率と火持ちと喫味の相関関係をどう捉えるかは結構難しい。
部屋の湿度に馴染ませるということは早い話が自然乾燥だ。フレイクの殆どはこの自然乾燥をやらないとまともには火がもたない。
乾燥しすぎても、過燃焼の原因になったりフレイバーを失ったりして喫味を落とす。
またフレイクは乾燥してくると結局はラブド(もみほぐし)の状態でパイプに詰めるのと形状も喫味も大して変わらなくなる。
この辺の乾燥ぐあいは好みによって全く変わるから、このぐらいの乾燥がいいという基準はどこにも存在しないのだ。
缶を開封してすぐに取り出したしっとりとしたフレイクを塊のままパイプに詰めて火持ちが良い悪い、甘い辛いを言っても始まらないことだけは確かで、自分の好みの乾燥ぐあいを見つけるためには慣れしかない。
だから塊で詰めるのがいいかラブドで詰めるのがいいかという判断も、一概にどれが正しいという絶対的な基準は存在しない。結局は好み。
このtobaccoはそういった、乾燥具合や詰め方がやや難しい部類に入るかもしれない。
ラブドで詰めると甘みとスパイシーさは強調されるが、フルテイストと言うほど重量感のあるtobaccoではなくなる。
熟成されているのでいずれにしてもニコチン感はマイルドで付き合いやすい。
生葉の香りはそれほど強いものではないが、郷愁を誘う独特の香りがする。
トンカビーンズをケーシングに使っているとのこと。トンカビーンズはヨーロッパではケーキなどに使われるが日本ではあまりポピュラーではなく、アロマオイルはよく「桜餅の香り」と評される。
「桜餅」というよりは「雨上がり、日向の稲わらの側で」または「古いお寺の縁の下」でナツメヤシのリコリス漬けをこっそり食べようと思案してるようなそんな国籍不明な印象。
カタログには「ドライフルーツ」とある。まあ当たらずとも遠からず。同社フルバージニアには酸味ある芳香があるがこれには全く酸味を感じさせる要素はない。
喫味は序盤、ガツンと辛味に近いスパイシーな喫味の中に、渋い甘みが沈む。この甘味はバージニア特有の甘みのように広がるタイプではなく、パンチ、スパイシーの奥底からにじみ上がってくるような甘みだ。それが絶妙なバランスを生んでいる。
中盤はさらにパンチが効いてきてドミニカやニカラグア産の葉巻を燻らしているような野性的な喫味が支配する。アロマは喫味に較べてそれほど濃厚ではなく爽やかで、尖ったところもない。
終盤は苦味が勝ってくる。深煎りの濃いブラックコーヒーを飲んでいるような、良い意味での不透明感が口と鼻を支配する。
シガーの終盤の苦さ辛さとよく似ている。
シガーの終盤の苦さ辛さとよく似ている。
苦味が苦手な人は、ウイスキーなどの蒸留酒で口を洗いながら味わうと中和されていいかもしれない。
舌荒れの心配はさほど要らない。慣れないと終了のタイミングは少し早いかもしれない。辛味が勝ち始めたところでやめておいたほうがいい。フレークに慣れてくると最後に旨味甘みを味わうことができる。
総じて洗練されたtobaccoではない。食事やデザートの後に喫したいtobaccoではない。
好き嫌いも分かれると思う。
深夜、なんとなく空腹感が支配しながらもう口には何も入れたくない時など、強い酒か、あるいは逆に水と一緒に空腹感を制して眠りにつきたい時に向いている。
苦味の苦手な人にはおすすめできない。甘みは弱くないが火持ちにテクニックが少々いるので苦味の奥から引き出すのに少々苦労するかもしれない。難しいtobaccoの部類に入ると思う。
でも一度や二度燻らしてみただけでは引き出せない味わいと魅力もある。
でも一度や二度燻らしてみただけでは引き出せない味わいと魅力もある。
通を気取るつもりはないがある程度の年月パイプに慣れ親しんできた人にとっては深みのある、それでいて押し付けがましくない、久しぶりに合う親友のようなtobaccoになるに違いない。
時間帯は夜〜深夜。マイルドなので空腹時でも大丈夫。シガーを燻らす時間がない時などにも良い。
合う飲み物はウイスキー、焼酎、ブラックコーヒーなど。
1900円/50g(2014)
- 生葉芳香 弱←○○○○○★○○○→強
- 甘 み 弱←○○○○○★○○○→甘
- 味の濃淡 淡←○○○○○○○★○→濃
- 熟成感 若←○○○○○○★○○→熟
- アロマ 淡←○○○○★○○○○→濃
- 満喫感 弱←○○○○★○○○○→強
- 舌アレ度 弱←○○★○○○○○○→強
- 火持ち度 悪←○○○★○○○○○→良
- 常喫可能 無←○○○○★○○○○→有
- 個 性 弱←○○○○○○★○○→強
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