パイプスモーキングの醍醐味は様々な個性のtobaccoの味わいが楽しめることです。
あまりに種類が多く、味わいや特徴が忘却の彼方に消えてしまったものも多々あり
自分の備忘録のためにテイスティングノートをつけ始めました。

パイプ葉は個人の嗜好性や飲み物、時間帯、体調、パイプによってもかなり変わります。
なるべく主観に流れないように書くよう注意は払っているつもりですが、あくまでも参考程度にされてください。お役に立てれば幸いです。
ついでにシガーやRYO、ウイスキーについても少し触れています。

2014年6月1日日曜日

Stanwell Vanilla



ダークキャベンディッシュ、バーレー、バージニア、熟成トルコ葉、バニラ

封を切った瞬間に甘いバニラと蜂蜜(もしくは砂糖)の甘い香りが飛び出してくる。バニラと言えばシャグのコルツバニラの印象を僕は強く持っているが、火をつけるとアロマがどこかに飛んでしまうシャグとは違って、これは火を付けてからもバニラの香りは消えずにアロマやルームノートとしていつまでも楽しめる。

もっともパイプタバコでバニラフレーバーというのはたくさんあってその中でスタンウェルが抜きん出ている訳ではない。非常に素直でルームノートに嫌味がないので気軽に吸える。とにかくバニラの香りで満たされる。蜂蜜とバニラ、それ以外の雑味や深みはない。
とにかくスタンウェルは素直でシンプル。昼間からバニラじゃ重いかなあと思っても、日が傾き始めたら意外に手が伸び、スッキリ吸えたりする。

葉様がしっとりしていて水分が多めに感じるが序盤の火持ちはまあまあ、舌焼けの心配は少ない。葉のカットがやや大きめのラフカットなので少しほぐしが必要。揉むと指がキャベンディッシュで黒くなり、バニラと糖分でべとつく。終盤から火持ちが悪くなりがちで、ジュースは出ないが固まりがちで葉起こしが何度か必要になる。タンパーとピックを交互に使い分けする必要があるので、ながら吸いには向かない。喫後、飴のようにボウルにタールがつくので掃除にやや手間。カーボンを手早く付けたい人にはちょうどいいかも。
夕食後がおすすめ。合う飲み物はホットミルクまたはミルク入りのコーヒー。

価格:1250円(2014年)

  1. 生葉芳香 弱←○○○○○○○★○→強
  2. 甘  み 弱←○○○○★○○○○→甘
  3. 味の濃淡 淡←○○○★○○○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○★○○○○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○○○○★○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○★○○○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○○○★○○○○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○★○○○○→良
  9. 常  喫 無←○○○★○○○○○→有
  10. 個  性 弱←○○○○★○○○○→強



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